日本ばね学会認定「ばね技術遺産」

日本ばね学会 『ばね技術遺産』 認定第17号

名称モーメント式ばね限界値試験機
(株式会社明石製作所製)
製造年1967
所有者日本ベルパーツ株式会社
認定日2014年11月7日

認定理由

本機はJISに規定されている片持はり方式のモーメント式ばね限界値試験機で、薄板試験片の自由端に曲げモーメントを負荷することにより曲げ応力を段階的に増加させ永久たわみ量が規定値を超えた時の最大曲げ応力でばね限界値を求めるものである。繰返したわみ式試験機では測定が困難なばね性の高い材料のばね限界値測定用に開発され、たわみ係数(曲げ弾性係数)を必要としないことや試料取付軸が回転するなどの特長を有する。本機は高度成長期の日本で開発され現在も使用されており、技術史的価値が高い。
 よって、今後末永く保存されることを願い、ばね技術遺産に認定する。
モーメント式ばね限界値試験機