名称 | 古式銃(火縄式2丁・鋼輪式,空気式各1丁)
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製造年 | 江戸時代(文化文政期〜幕末) |
所有者 | 堺鉄砲研究会 主宰 澤田 平氏 |
認定日 | 2018年6月5日 |
認定理由
古式銃の原型又は類似型は欧州に見られるが日本では鉄砲鍛冶の手により特異の発展を遂げている。火縄式銃は天文12 年(1543)に伝来、その後各地で生産され歴史上大きな影響を与えた。燧石着火式の鋼輪式銃は独自の発想で文化9年(1812)に、そして空気式銃は実戦に供せるものが文政2 年(1819)に製作された。銃は銃身・銃床(空気銃は蓄気筒)・機関部(カラクリ)で構成され カラクリには引金と連動する駆動源に各種のばね(弾き金)を用いている。そこから往時の材質・加工状況・駆動機構などが窺える本遺産は研究のために氏が調査・分析した千丁余に及ぶものの中から代表的な古式銃4 丁を選んだものである。これらは工業化以前のばね技術を伝える貴重な歴史的遺産である。よって本遺産が今後末永く保存されることを願いばね技術遺産に認定する。