日本ばね学会認定「ばね技術遺産」

日本ばね学会 『ばね技術遺産』 認定第40号

名称初期のフィールド競技用義足一式 及び 国産板ばね KATANAシリーズ3点
(公益財団法人 鉄道弘済会 義肢装具サポートセンター、株式会社 今仙技術研究所、ミズノ株式会社)
製造年義足;2000年シドニーパラリンピック開催時  板ばね;2005〜2016年(開発・改良)
所有者公益財団法人 鉄道弘済会 義肢装具サポートセンター、株式会社 今仙技術研究所、ミズノ株式会社
認定日2022年6月7日

認定理由

日本人の小柄な体型・走りに適した軽くて堅牢かつ蓄積エネルギーとその利用効率の高い板ばね形状と構造の開発を目的とし、2006年のCFRP製板ばね国産化後、義足走行の動作解析にもとづき板ばねの積層繊維配向を変えてばね特性の改良を重ね、また接地部を土踏まず状にアーチ型にして接地位置の安定化をはかり製品化したものである。これらはフィールド競技用義足の国産化とその板ばね改良の経緯を辿り、スポーツ界へのばね機能製品貢献の一端を知る上で社会的・技術史的に貴重なものと考えられる。よって本製品が今後末永く保存・展示されることを願い ばね技術遺産に認定する。
初期のフィールド競技用義足一式 及び 国産板ばね KATANAシリーズ3点